4日目

今日もスペイン人の同居人と一緒に駅へ向かう。

昨日暑かったので扇子をリュックに入れて家を出た。

そしてそれを見せて知ってるか聞く。

知ってたらしい。笑ってくれた。

たわいもない会話しながら別れてお互いの学校へ。


やっぱり授業が簡単すぎる。

日本の中学なら1時間で終わるところを何時間かけるんだろう。

1回の授業が100分、それが1日2回。

どうやら1週間同じようなテーマを扱うみたい。

なんじゃこれ…。

分かりやすいし楽しいけど(昨日も書いた気がする)内容は簡単で困る。


そしてふと気付いた。先生は英語の意味を言い換えて説明するのがとても上手だ。

まるで英英辞典。

ネットのどこかで見た「英語を英語で説明できるようにならないと英語を習得したとは言えない。日本語で変換しなきゃいけないようならまだまだ。」という言葉を思い出す。

先生だから当たり前かもしれないけど、生徒たちもだんだんそれができるようになってきている。


自分もそうだし、自分と同時期に入学した人たちもその能力が上がっているのを話してて感じる。

もともとできた人もいると思うけど。


これは日本で英会話教室に行ってたら体験できないんじゃないかと思う。

英会話教室の先生は英語ができるから正しい英語を使うし、自分の多少の言い間違いも聞き取れちゃうし、直してくれると思う。

でも留学では、周りの留学生も正しい英語を使えないし、自分が間違ってたら全く伝わらないし、お互い工夫しながらコミュニケーションしなきゃいけない。

特にお互いの国の文化を話すとき、それぞれの国の独特な習慣や物事をどう説明するかでとても頭を使う。

for exampleとかifとかを多用して相手に理解してもらえた時の喜びはなかなか他では体験できない気がする。

それでも無理なときは最終奥義グーグル先生。一発で解決する。禁じ手。


そして念願だったパブでアイリッシュミュージックの演奏を見れた。

踊りたくてうずうずしていたら、近くのたぶんアイルランド人の親子が軽く踊っている。

子どもの男の子を誘う。

Shall we dance?

これ以上ないくらい的確な場面で使えたのではないか。

自画自賛しながら踊る。

といっても手を取ってくるくる回ったり向かい合って足動かしたりするだけだけど。

パブ大盛り上がり。

2人でやることもなくなったのでソロへ。

最初はアイリッシュダンスを真似て動いてたけどできないからだんだんブレイクダンスに。

フロアしちゃって。

男の子にもやって欲しかったけど恥ずかしがって母の元へ。

「You can do it! you can do it!」

うるせー日本人。とか思われたかな。


しばらくしてからミュージシャンに呼ばれて「踊る?」って言われて、踊るならアイリッシュのダンスミュージックをやると言われたので踊った。

ブレイクなんて1分も持たないくらいなのに、自分のためだけに演奏してくれた。

お客さんも拍手と笑顔。

なんていい国。暮らしたい。


そんなスペシャルな1日を終えた。

明日も楽しみ。

3日目

今日は歩いて駅まで向かう。
同居のスペイン人とたわいもない会話をしながら。
お互い下手だからぎこちない。

授業では今日からの新しい生徒が加わった。
ブラジル人ガール。
これでブラジル人5人と日本人2人だ。
どうやらブラジル人も英語は苦手らしい。

しかし昨日も思ってたけど、授業が簡単すぎる。
分かりやすいし、会話中心だし、ゲームをこなすような感覚で進むから楽しいんだけど。
だけど、簡単すぎる。
レベルでいうと中学校1年くらいだと思う。

せっかく仲良くなれそうなクラスメイトたち(今度日本食を食べに行く約束をした)と離れるのは寂しいけど、自分のためだ。
早急に次のクラスに行こうと決心する。

放課後、学生ビザの取り方の説明会に参加。
前半の先生が言うことはわかりやすかったけど、後半の先生は相性が悪いのかほとんど理解できず。
内容も小難しく、だんだん日本で英語の授業のリスニングテストをしているような感覚に陥る。
しかし自分以外にも日本人が参加していたので分からなかったことを聞く。
ありがたい。
持つべきものは友だ。
世界中どこでも同じだった。

その後みんなで学割が効く学生証みたいなものを作りに行って、往復50分くらいかけて歩きながらたわいもない会話をしながら帰る。

宿題が出ていたのでやる。
なんだこれ。中学1年生レベル、ボールペンの無駄遣い…。
次のクラスに行きたい気持ちが加速する。

夕食はパスタ。
日本で食べるのと大差ないものだった。
おいしい。

明日の放課後は何しようかな。

2日目

学校のスタート日。
ホストファミリーに車で路面電車の駅まで送ってもらうも、切符を買うのに手こずる。
結局、カードが使えなくて現金だけとのことで、同じホームステイ先の違う学校の生徒に現金を貸してもらう。

そして学校の最寄駅に着いたころには集合時間3分前。
徒歩7,8分の道のりを走る。
初めての道なのでGoogle マップとにらめっこしながら走って、8:30ちょうどくらいに着くけど手続き待ちの人多数。
おまけに後から来る人多数。
遅刻ではなかったらしい。

場所を変えて、今日から通い始める数十人で学校の説明を聞くことに。
もちろん英語。耳をかっぽじって目を見開いて聞く。あんまりわからない。
そして交流の一環として同じテーブルになった人たちで会話。
イタリア人4人とフランス人1人と自分。
そして昨日から思っていたことが確信に変わる。
「この人たち、英語普通に喋れるじゃん…」

じゃあなんで語学学校来てるんだって思うけど、聞くところによるとみんな3週間とか2ヶ月とかで帰るらしい。
夏休みに合宿行くような感覚なのかもしれない。

なぜ日本人より英語ができるのか、単純な理由をフランス人が教えてくれた。
「日常でアルファベットを使うから」
なるほど確かに。
日本人で例えると古文の勉強をするようなものなのかもしれない。

悔しかったけど会話はほとんど聞き取れなかった。
先生とトークするテストでも何回も聞き返した。
結果は一番下のクラス。
這い上がろう。

レッスンは分かりやすい。
さすがは一番下のクラス、先生もゆっくり喋ってくれる。
アトラスはトークスキルアップに力を入れているだけあって、授業の半分くらいは近くの生徒と喋りながら課題をこなすというもの。

その後放課後のアクティビティでダブリンをぶらぶら。
ただ先生についていくのではなく、積極的に周りの生徒と初めましての挨拶と簡単なトークをする。
もちろん会話はお互いぎこちない(特に自分)。
それでも盛り上がるときがあるのが楽しい。

最後にはギネスビールを作って飲む(しかも無料)という最高のプレゼント。
みんなで楽しく過ごした。

帰りの電車は遅延してて、だいたい10分おきに来るものがその時は2,30分来なかった。
来たときは満員。
日本を思い出す。

家に着いて、この体験は一生に一度だからどこかに残そうと思い夕食後にブログを始める。

これからが楽しみ。